トモヤブルー

フーデリの配達料(副業)で株式投資やってます。本業は会社役員(不動産関連)です。

東京海上ホールディングスが第1四半期の決算を発表! 減益でもまったく心配する必要がない理由

僕の保有銘柄のひとつ、東京海上ホールディングスが第1四半期決算を発表したのでそのことについて取り上げてみたいと思います。

(だいぶ時間空いてしまいましたが💦)

 

まあ、この会社のことは改めて説明する必要はないと思います。

日本でNo. 1の損害保険会社という有名な会社です。

ライバルといえばSOMPOホールディングスやMA&ADなどが挙げられます。

会社概要

東京海上の歴史は明治時代にまでさかのぼります。

創業は1879年8月1日。

創業時の株主にはあの大河ドラマにもなった渋沢栄一三菱財閥をつくった岩崎弥太郎など錚々たるメンバーが名をつらねていました。

 

これはあまり知られていないことですが、岩崎弥太郎の名前が出たように東京海上という会社は実は『三菱グループ』に属する会社です。

他にはキリンホールディングスENEOSホールディングス、ニコンAGC日本郵船、ローソンなども東京海上ホールディングスと同じく三菱グループに属してる企業です。

 

第1四半期決算発表。経常利益は24%減益

 

まだ1Qの段階ですが、売上は+11.9%増えたのですが、経常利益も最終利益もマイナスになってしまいました。

この第1四半期の決算を受けて心配されてる方も多いと思いますが、僕はまったく心配する必要はないと思っています。

 

減益になった理由について決算説明会では自然災害などで保険金の支払いが思いのほか多かったことや為替の影響などが挙げられていました。

いずれも東京海上という会社のせいで起こった現象ではありません。

売上自体はきっちりと伸ばしていますし、コロナなど社会不安が広がると『保険に入っておこう!』と人間は考えるのでビジネスとしては何も心配ないと思っています。

 

自然災害はどうすることもできませんものね。

台風の勢いを東京海上の力で弱めたりすることもできませんしね・・💦

 

 海外主要拠点は計画を上まわって推移している

 

海外での業績は保険契約件数も好調で、なおかつ保険会社の重要な仕事のひとつである「資産運用」の方も好調だったとのこと。

1Qだけで見ると当初の計画よりも+80億円、1Hで見ると+220億円に上振れる見込みとのこと。

 

国内の方も1Qの段階で進捗率40%ということで過去5年平均の38%よりも好調なペースに推移しているとのことです。

 

通期見通しはそのまま

 

 

台湾政府によるコロナ対応の影響や自然災害による影響など心配な部分もあるにはあるが、基本的には東京海上の基調としては好調に推移しているとのこと。

 

ゆえに、本決算のときに掲げていた通期見通しは見直すことなく、そのままの業績予想を維持すると発表しています。

 

損害保険料も生命保険料もどちらもプラス

 

海外での保険料収入が特に顕著で「正味収入保険料」の方で+11.2%、「生命保険料」の方でも+8.3%と計画を上回っています。

 

保険というものは不安定な世の中になればなるほど強いと言われています。

みんなやっぱりコロナ、戦争、インフレ、円安などで不安が増しているのでしょう。

東京海上のみならず、保険会社は各社ともに好調な業績を叩き出しています。

 

 

自然災害の発生状況

 

当然のことながら、損害保険会社は自然災害が多く発生すると保険金をたくさん契約者に支払わなければなりません。

それは損保会社の収益にマイナスの影響をおよぼします。

 

東京海上においては、2022年第1四半期は国内で6月に発生した雹(ひょう)による自然災害の影響により保険金の支払いが前年同期比+77億円増えました。

 

配当金について

東京海上は株主還元にも積極的な会社として有名です。

まずは配当金の方ですが、2022年度は1株あたり300円を予定しています。

中間配当が150円、期末配当が150円です。

 

この記事を書いてる時点での配当利回りは3.87%です。

 

増配も継続中

 

ごらんのとおり、東京海上は年々、増配していってくれています。

それだけ業績がいいということなんでしょうね。

 

業績が良くないと配当金を出す余裕もありませんからね。

この辺の安定感も安心して買い増しできるポイントのひとつです。

 

自社株買いにも積極的


さらに東京海上の株主還元は配当金だけにとどまりません。

自社株買いも積極的におこなってくれています。

 

これも業績が良くなければできない行為ですよね。

2022年どは1,000億円ものお金を自己株式の取得に使う予定となっています。

自社株買いをすると、それだけ株価は高くなる傾向があります。

配当金がもらえるのももちろん嬉しいですが、株価が上がるのも嬉しいですよね。

 

自己株式の消却もやってくれている

東京海上は自社株買いで取得した株の「消却」もやってくれています。

これも株主還元の方法のうちのひとつです。

消却をすると、世の中にでまわるその銘柄の株数が減ります。

 

そうなると、その銘柄の株を持ってる人が有利になります。

1株あたりの株の価値が高まるわけですからね。

よりレアな株になるということです。

 

東京海上はこのような「消却」というかたちでも株主還元をしてくれているのです。

 

2022年度本決算の内容

 

2022年度の本決算の内容を見ましても、ご覧のとおり東京海上はすべての項目で「過去最高」を発表しています。

 

売上高 5兆8千億円

経常利益 5,600億円

最終益 4,200億円

 

文句のつけようのない、堂々たる業績でした。

 

指標


この記事を書いてる時点での東京海上の株価は7,651円。

PERが12.0倍、PBRが1.35倍となっています。

 

配当利回りも3.92倍。

時価総額5兆円超えの超巨大企業でありながら、4%近い配当を出してくれているので安心して保有できるのではないでしょうか。

 

チャート

東京海上のチャートの方はご覧のようなチャートになっています。

 

日足チャート

 

週足チャート

 

月足チャート

 

 

10年単位でみても、NTTやKDDIなどと同じように綺麗な右肩上がりのチャートのかたちになっていることがわかります。

理想的ですね。

僕はこういうかたちの銘柄が大好きで、こういう会社の株を買い増しています。

 

ここ数年ではコロナの影響を受けて株価が大きく下落したこともありましたが、そこから再び上昇していっています。

この辺の力強さも素晴らしいですね!

 

まとめ

東京海上は日本の損保会社のなかでダントツのNo.1のシェアを確立しています。

株主還元にも積極的で、保有しているだけで配当も出してくれますし、自社株買いをしてくれるので株価も上がっていきます。

 

国内だけでなく、海外での展開にも積極的で、いまでは売上の半分近くは海外からのものになっています。

損保といえば「国内だけ」というイメージを持たれがち。

「人口減少の日本でビジネスをしていて、損保会社って大丈夫なの?」と不安に思ってる方も多いかもしれませんが、東京海上は海外でも儲けを出していますのでご安心あれ。

 

さらに東京海上は「株式分割」も発表しました。

現在8,000円近くの株価となっていますが、2022年10月1日にこれを3分割すると発表しました。

これによって買いやすい株価となりますので、多くの個人投資家が買いを入れて株価が上昇するかもしれませんね✨