#意味当て北海道弁クイズ あなたはいくつわかる? 北海道のおもしろ《訛り》41選!
その時にティモンとプンバァというキャラクターが北海道弁を話していて、かなり会場の笑いを誘っていました。
僕は道民なので普段意識したりはしないけど、内地の人と話をすると、みんな口をそろえて「北海道弁っておもしろい!」と言います。
でも必ずその後で「でも何言ってるかよくわからない」「聞き取れない」とも言われます(笑)
そこで今回、内地の人が旅行で北海道を訪れたり、転勤などで急に北海道で生活することになったりしたときに戸惑うことのないように、道民の僕が「北海道ならでは方言や言い回し」について解説してみました。
北海道弁は意外に内地の人にも伝わる?
北海道弁はそんなに難しくはありません。
最初はちょっと「えっ?」と思うかもしれませんが、慣れてしまえば東京の人でも十分に理解できるはず。
基本的には北海道弁というのはイントネーションに特徴があるだけで、「まったく通じない」というレベルではないと思います。
おそらく東京の人が聞いても「そういう言い方はしないけど、まあ、意味は通じるわ!」といった感じだと思います。
えっ? 北海道弁ってかわいい?
北海道の方言は内地の人から「かわいい」と言われたりします。
確かに「もちょこい」とか、「ばくりっこ」とか、なんかユーモラスな響きのものが多いですよね。
座ることを「おっちゃんこ」と言ったりしますし🤣
それから。
北海道ではさよならのことを「したっけ」と言います。
これもよくかわいいと言われたりします。
よく北海道の人が使う「〜だっけさ」もあったかい感じがするかも。
だから北海道弁って、「かわいい」というよりも「あったかい」とか「ほっこりする」とか「おおらか」という印象を内地の人に与えるようですね。
やっぱり広いからどうしても言葉ものんびりしたものになるのかな?
北海道の方言は日本全国の言葉がミックスされてできたと言われている
僕は生まれも育ちも北海道、生粋の「道産子」です。
だから北海道の方言や訛りに関してはほとんど熟知しているつもりです。
ただ北海道は広いので、札幌で使われる言葉が函館ではまったく使われなかったり、逆に函館で使われてる言葉が札幌ではまったく使われなかったり・・・といったようなことがよくあります。
でも往往にして北海道の方言や訛りはそれほど難しくないと思いますよ。
もともと北海道というのは内地から渡ってきた人々によって作られたという歴史があります。
だから日本全国の言葉がミックスされていたりするのです。
あ行
-
あやつける
これ、東京の若い人とかわからないかもしれませんねww
北海道の若者のあいだでは結構使う言葉です。
意味は「カッコつける」という意味。
だいたいにして北海道では「オシャレ」のことを「あや」って言ったりしますもんね。
東京の人なんかだと「あやつける」って言われたら、「何かを(モノなどを顔とか体に)つけるのかな?」って思っちゃいますよね。
でも違うんです。
北海道の思春期を迎えた男子(女子ではあまり使わないかもしれない)のあいだではよくこの言葉は使われます。
- あいつ、最近、あやつけてないかい?(意味:あの人最近、カッコつけてない?)
- オメェ、何、あやつけてんのよ(意味:お前、何カッコつけてんの?)
- そったらふうにあやつけんなって!(意味:そんなにカッコつけるなよ!)
-
あずましー/あずましくない
これはよく使いますね。
これ東京の人とかわかるのかな?
なんか東北の人は使うみたいですね。
でも、これもちょっと説明するのが難しい言葉ですよね。
「気分がいい」ともちょっと違うし、「落ち着くわー」というのもちょっと違う。
どっちかって言うと自分にとっていちばん「合ってるもの」と遭遇したときなんかに使われる言葉です。
- あぁ、このソファ、なまらあずましいわ〜(意味:あぁ、このソファめっちゃ気持ちいいわ〜)
逆に「あずましくない」というのはその逆の意味として使われますね。
もちろん「このフソファ、あずましくないわー」とか言ったりはするんですけど、人と一緒にいて「気分が良くない」「楽しくない」という状態になったときでも使ったりするかな?
- なんかあずましくないから、俺、帰っから(意味:なんか気分悪いんで、俺、帰るわ)
-
あめる
これはあまり最近は使わなくなったかな?
「ものが腐る」あるいは「腐ってるものを表現する」時に使う言葉です。
- これ、あめてんでない?(意味:これ、腐ってるんじゃない?)
-
あんばい
「調子がいい」とか「調子が悪い」といった時の『調子』のことを北海道では「あんばい」と言ったりします。
とくにお年寄りがよく使いますね。
あと「腹が立つ」とか「おもしろくない」「心地よくない」という状態を表現するときも使ったりもするかな?
- なんだか、あんばい悪いんで、先帰るわ(意味:なんだか、調子よくない(おもしろくない)んで、先帰るわ)
-
いずい
これは道民なら誰もが使う言葉です。
これのニュアンスを説明することのは非常にむずかしです。
「痛い」というのも違うし、「かゆい」というのも違う。
「不快」とか「ムズムズする感じ」に近いかも。
- なんか背中、なまらいずいわ〜(意味:なぜか背中がめっちゃかゆい)
-
いたましい
よく殺人事件なんかがあるとニュースなんかで「非常に痛ましいでした」と言ったりしますよね?
でもこの「いたましい」という言葉、北海道では「痛ましい」とは全然違った意味で使われているのです。
実はこれ、北海道では『もったいない』という意味なんです。
驚かないでくださいねww
- それなげるのなんて、いたましっしょ!(意味:それ、捨てるのなんてもったいないよ!)
-
うるかす
これもよく使いますね。
意味としては「水につけておく」「水に浸しておく」という意味になります。
- おーい、米うるかしといて〜!(意味:おーい、米水につけておいて〜!)
か行
-
鍵をかる/鍵かった
これも内地の人、わからないかもしれないなー
「鍵かっといて」って言われたらみなさんはどう解釈します?
「鍵を買いに行けってこと?」って思っちゃいますよねww
違うんです。
北海道で「鍵をかる」「鍵かった」というのは『(玄関などの)鍵をかける/鍵をかけた』と意味になるんです。
- お前、ちゃんと玄関、鍵かったか?(意味:お前ちゃんと玄関、鍵かけたか?)
-
かしがる/かしげる
これは結構、内地の方でも使うみたいなのです。
北海道では「傾く」とか「傾ける」という意味で使う言葉です。
でも若い人はあまり使わなくなってきたかも。
「かしがる」と言う人もいますけど、中には「かしげる」と言う人もいますね。
- なんかあの家、かしがってんでない?(意味:なんかあの家、傾いてるんじゃない?)
-
かっちゃく
北海道では「引っかく」のことを「かっちゃく」と言いますね。
なぜでしょうね?
- あんたがかっちゃいた跡、まだ残ってるよー(意味:あなたが引っかいた跡、まだ残ってるよー)
-
かっぱがす/かっぱがえす
これわかります?
これ「ひっくり返す」のことなんですよ。
あの「河童」とは何の関係もありません。
いや、もしかしたら関係あるのかもしれないな・・
と言うのも、道南では水たまりなどに間違って足を入れてしまうことを『かっぱつった!』と言ったりしますからね。
水に関係していることだから、もしかしたら「河童」が何か関係してる言葉なのかも・・
- お前か、バケツかっぱがしたの!(意味:お前か、バケツひっくり返したの!)
-
かっぱつった
これは道南地方独特の言い方ですね。
足が濡れることを「かっぱつった」と言います。
これをおそらくあの「河童」が影響している言葉でしょうね。
でもなぜ河童が「釣れた」と言うのか?
使ってる僕らも謎ですww
- しゃっけー! やべ、カッパつった!(意味:冷たい!やばい、濡れちゃった!)
-
きかない
東京の人とかだとたぶん「きかない」と聞けば、「(機械などが)うまく動かない」とか「人の話を聞かない」という意味で使われると思います。
でも北海道の場合、「きかない」と言葉は「気が強い」とか「勝気だ」とか「わんぱく」とか「暴れん坊」という意味になります。
これはよく使いますね。
- やんや、あいつ、なまらきかねぇわ(意味:あの人、すごく気が強い人だな)
-
ぎる
これも内地の人、わからないだろうなぁ・・
「ぎる」って北海道では「盗む」「かっぱらう」っていう意味なんです。
もちろんいい言葉ではありませんね。
でもあんまり最近は使わなくなったかも。
もう一つ同じ「盗む」という意味の言葉で北海道では「がめる」ということもありますよ。
- お前、その本、ぎったたべ!(お前、その本、盗んだでしょ!)
-
ゲッパ
みなさん、この「ゲッパ」という言葉の意味、わかりますか?
北海道ではこれ、よく使いますよ。
これの意味は「ビリ」「最下位」という意味です。
なんでこういう言い方するんでしょうね?
普段何気なく使っているけど、こうして改めて書き出してみるとなんかおもしろいですね、やっぱり北海道弁って!
- やんや、オレの息子、またゲッパだわ(意味:いや〜、俺の息子またビリだ)
- そういえば、お前あんとき、ゲッパだったべや(意味:そういえば、お前あの時、最下位だったでしょ)
「ほる」に似た言葉として、北海道には「ごんぼほる」ということがあります。
なんでしょう?
「ごんぼほる」って(笑)
これはなんと「駄々をこねる」とか「わがままを言ってグズったりする」と意味です。だからこれは主に子供に向かって言ったりする場合が多いです。
あ、でも、大人に向けて言う場合もあるかな?
そういう場合は「意地を張ってる」とかっていう意味になりますね。
- やんや、うちの子、ごんぼほってばかりいて、わやだわ(意味:いやー、ウチの子、駄々こねてばかりいて大変です)
- あいつ、何、ごんぼほってんのよ?(あの人、どうしてあんなに意地張ってるの?)
-
こわい
これは北海道では特にお年寄りなんかがとく使いますね。
あんまり若い人は使わないです。
意味は「疲れた」という意味です。
決して何かが「怖い」「恐怖を感じている」というわけではありませんww
でも、これのおもしろいのは「身体が疲れた」ときにこの言葉が出ること。
決してストレスがたまって精神的に疲れた時にはこの言葉は出てきませんね。
あくまでも肉体的な疲労感を表現する言葉ですね。
似たような言葉として北海道では「ゆるくない」という言葉もありますよ!
- いやー、こわいこわい(意味:いやー、疲れた疲れた)
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こそばい/こちょばい
これ、わかりますか?
「くすぐったい」という意味ですよ。
「こそばい」という人もいますし、「こちょばい」という人もいます。
もう一つ「くすぐったい」を表す言葉で、北海道では「もちょこい」という言葉もありますよ!
- こそばいから、触るのもうやめて〜(意味:くすぐったいから、触るのももうやめて〜)
さ行
-
〜さる/〜さらない
これは方言というわけではないのですが、北海道独特の言い回しとして有名かもしれません。
なぜか僕たち道民は「書かさる/書かさらない」「押ささる/押ささらない」といったように動詞の後に『〜さる/〜さらない』をつけて話します。
いったいこれは何なんでしょう?
僕もわかりませんが、絶対使わさります(←ほらね)。
これは標準語のニュアンスとしては「〜しちゃった」とか「〜できる」といった時に出てくる言葉です。
- このボタン、勝手に押ささったんだって!(意味:このボタン、勝手に押しちゃったんだよ!)
- 何だよ、このボールペン、書かさんないわ!(意味:何だよ、このボールペン、書けないよ!)
みなさんは「絆創膏(ばんそうこう)」のことを何と言います?
普通に「ばんそうこう」って言います?
あるいは「バンドエイド」と呼んだりするのかもしれませんね。
北海道では違うんです。
なぜか北海道では絆創膏のことを「サビオ」と言いますww
これはどのメーカーの絆創膏とか関係ありません。
全部「サビオ」です。
「バンドエイド」なんて絶対言いません。
実は昔「サビオ」という名前の絆創膏の商品があって、どうもそれが定着したらしいです。
でも肝心要のサビオはもう製造中止になってるらしい。
それなのに北海道では未だに「サビオ」という名前で絆創膏を呼んでいるんです。
- ちょ、救急箱からサビオ持ってきて〜(ちょっと、救急箱から絆創膏持ってきて〜)
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ザンギ
最初僕はこの言葉を内地の人が使わないということを聞いた時、大きなショックを受けました。
今までこれほどまでにびっくりしたことはありません。
えっ、みなさんは鳥の唐揚げのことを「ザンギ」って言わないんですか?
じゃあ、何て言うんですか?
普通に「鳥の唐揚げ」って言うんですか?
でもね、厳密に言うと「ザンギ」と「鳥の唐揚げ」って調理法が違うそうなのです。
だけど僕ら道民はたぶんそんなこといちいち考えてないと思いますよww
とにかく北海道で「ザンギ」と言えば、「鳥の唐揚げ」のことを言うんで、おぼえておいてね〜
-
したっけ
出ましたね。
北海道の方言としてはこれが代表格ですね。
これは「〜やりましたかね?」「〜やったっけ?」という意味ではありません。
これは内地の方もよくご存じの言葉でしょう。
ただ使う場面はいろいろあるし、ちょっと複雑かも…
基本的には「それじゃあね」とか「じゃあね」といった感じの別れ際によく使います。
僕も友達と別れる際に「したっけ、バイ!」ってよく言ってました。
あと、「そしたら」とか「そうしたら」といった具合の接続詞的に使う時もあります。
東京などでも「したら」と言ったりしますよね。
北海道でも「したらさ」と言ったりしますが、北海道の若い人は「したっけさ〜」と言うケースが多いかな?
- したっけ、バイ!(意味:そしたら、バイバイ!)
- したっけさ、〇〇君に告白されたっさ!(意味:そうしたらさ、〇〇君に告白されたんだよ!)
これ使う人は今はだいぶ少なくなってきましたね。
意味はもちろん「めっちゃ寒い」という意味です。
ただ僕も「信じられないくらにめっちゃ寒い朝」なんかに、「いやー、今日はしばれるわ〜」とか言うかもしんない。
旭川とか帯広とかの極寒地域にお住まいの方なんかは比較的この「しばれる」を使うという話も聞きます。
あ、あと「何かが凍る」のをこの言葉で言ったりすることもあるかな。
- いやいや、今日はしばられるわ〜(意味:いや〜、今日はものすごく寒い日だ)
- 外に出してたぞうきん、しばれてしまったや(意味:外に出してたぞうきんが凍ってしまったよ)
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じょっぴんかる
これは絶対、北海道以外の人わからないだろうなぁww
この「じょっぴんかる」って何のことだと思います?
これ、実は「鍵をかける」「戸締りをする」っていう意味なんですよ。
「じょっぴん」っておそらく鍵の『錠』から来てるんだと思いますが、それにしても何で北海道ではこんな言い方するんですしょうねww
- ちゃんとじょっぴんかったかい?(意味:ちゃんと鍵かけたかい?」
-
せば
僕はよく使うのですが、これは札幌出身のうちの奥さんに言わせれば「まったく使わない」とのこと。
「せば」って何だと思います?
これは「そうしたら」っていう意味なんです。
あるいは「だったら」という意味でも使ったりします。
だから「せばさ〜」と言えば、「だったらさ〜」「そうしたらさ〜」というカンジ。
誰かとケンカしたり、言い争いになったりした時なんか結構出てきちゃうかも!
- せば、お前やってみれや!(意味:そうしたら、お前やってみろよ!)
た行
-
ちゃんこい
「ちゃんこ鍋」のことではありませんww
これは「小さい」という意味です。
うちの子どもも小さい頃はよくいろんな人から「いやー、ちゃんこいね〜」と言われていました。
人や動物に対して使う時もあれば、物に対して使う時もあります。
- いや〜、この猫、なまらちゃんこくてめんこいわ〜(意味:いや〜、この猫、スゴイ小さくてかわいいわ〜)
- この服、ちょっとちゃんこいんでない?(意味:この服、ちょっと小さいんじゃない?)
-
ちょす
これもよく出てきますね。
いろんな場面で使われますよ。
わかります?
実は「触る」という意味なんです。
例えば家でプラモデルを作っていて、子供がそばにやってきたりなんかしたら「絶対、ちょすなよ!」と言ったりします。
あるいは友達がふざけてくすぐってきたりした時に「ちょっと!ちょさないでよ〜!」と言ったりもしますね。
それから触れられたくない話題などに触れたりするときにもこの「ちょす」という言葉も使いますね。
あるいはこれは微妙なニュアンスなのですが、ある特定の人間関係の中でモメごとが起こったりなんかした時に「ひっかきまわす」という意味でも使われるかも。
- これ、ちょさないでくれるかい(意味:これ、触らないでくださいね)
ちょっと、もちょこいからちょさないで(意味:ちょっと、くすぐったいから触らないでよ) - そのことについてちょさいでくれるかい(意味:その話題に触れないで)
あんまりちょさいないほうがいいよー(意味:あんまり引っかきまわさない方がいいよ)
な行
-
なげる
これも北海道独特の言い方ですよね。
標準語では「なげる」と言えば当然「(モノなどを)投げる」と解釈しますよね。
ところが北海道の場合、なげると言えば「(モノなどを)捨てる」という意味で使われるのです。
どうしてなのかはわかりませんww
- 悪いけど、このゴミなげといてくんないかい?(意味:悪いけど、このゴミ捨てておいてくれる?)
-
なした?/なしたの?/なしたのよ?
これは相手に「どうしたの?」という問いかける時によく使われる言葉です。
友だちとか割と自分と近い親しい人に向けて言ったりします。
だから初対面の人とか、フォーマルな場などでは使いません。
かなり、くだけた感じのカジュアルな場面で登場する方言です。
- そったら暗い顔して、なしたのよ?(意味:そんなに暗い顔してどうしたの?)
-
なまら
出ましたね!
北海道の方言といえばこれ!
これは全国的にも有名なので知ってる方もたくさんいらっしゃると思います。
「とても」とか「すごく」とか「非常に」といったような何かを強調するときに使う言葉ですね。
ちょっと調べてみたら、「なまら」って新潟の方でも使うという驚きの情報が・・
北海道だけの方言だと思ってたので。
新潟のみなさん、そうなんですか?
おそらく「生半可(なまはんか)」という言葉から来ているのだと思うのですが、なぜそれが「なまら」になったんだろうか?
- 今日、なまら寒いっしょ(意味:今日、とても寒い)
は行
-
ばくる/ばくりっこ
「交換すること」「何かと何かを取り替えること」を北海道では「ばくる」と言ったりします。
一部では「かわいい」と評判の言葉です。
これもよく北海道では使いますよ。
- ねぇ、それとこれ、ばくりっこしない?(意味:ねぇ、それとこれ交換しない?)
- オレのパンとそのパン、ばくって!(意味:オレのパンとそのパン、取り替えて!)
- ばっぱい
僕、これが北海道弁だと気づかないで普通に使ってました。
道産子の皆さん、よく使いますよね、これ?
これは「汚い」「不潔だ」という意味で使われるコトバです。
そして必ず赤ちゃんや子供に対して言うコトバです。
大人同士で、「それ、ばっぱいよ!」とは言いませんww
- それ、触ったらばっぱいから、ちょすんでない!(意味:それ、触ったら汚いから、触るんじゃないよ!)
- はんかくさい
これはあまりいい言葉ではありません。
北海道では怒ってる時や、相手を罵倒する時に出てくる言葉です。
意味としては「バカだ」「アホだ」「マヌケだ」という意味になります。
だからあまりお子さんには教えない方がいいかも…
- あいつ、ちょっとはんかくせーんでない?(意味:あいつ、ちょっとバカじゃない?)
-
ぺったらこい
これは北海道では「平たくなる」「平らになる」「薄くなる」という意味で使われる言葉です。
内地の人も「ぺったんこになる」と言ったりすると思いますので、意味は何となく通じると思います。
でもそれに「〜らこい」は付けないですよね?
北海道ではつけるんですww
- そったらふうに靴のかかと踏んだらぺったらこくなるべや(意味:そんなふうに靴のかかとを踏んでたら平らになっちゃうよ)
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ほる
「投げる」ことを北海道では何と言うのかといえば、「ほる」と言います。
これは今ではあまり使う人は少なくなってきましたが、北海道で何かを「投げる」ことを「ほる」と言ったりします。
これはたぶん「放り投げる」から来ている言葉だと思うのですが、北海道のお年寄りなんかはよくこの「ほる」をよく使います。
- ほれ、早くほれって!(意味:ほら、早く投げろ!)
ま行
-
まかす
これ、わかるかな〜?
決して「任せる」「任したよ」という意味ではありません。
かと言って「負かす」でもありません。
これ北海道では『こぼす』という意味なんです。
あるいはもう少しオーバーに言うと『ぶちまける』という時にも使ったりします。
- やんや、誰よ、ここに水まかしたの!(意味:いやー、誰、ここに水こぼしたの!)
-
みったくない
これもあまりいい言葉ではありませんね。
意味としては「醜い」とか「綺麗じゃない」という意味になります。
「見たくない」から来てるんですかね? よくわかりません。
- あの子、ホントみったくないわ〜(意味:あの子、ホント醜いわ〜)
- もちょこい
「ちょす」にもちょっと通じる言葉なのですが、北海道では「くすぐったい」ことを『もちょこい』と言います。
内地の方では「こそばい」と言ったりするみたいです。
ちなみに誰かのことを「くすぐる」ことを「こちょばす」と言います。「もちょばす」とは言いませんよー。
- ちょっと、もちょこいからやめてー(意味:ちょっと、くすぐったいからやめてー)
や行
-
ゆるくない
北海道では疲れた状態を「こわい」という言葉を使って表現することがあります。
それに似た言葉として「ゆるくない」という言葉を使う人もいます。
使い分けは非常に微妙なのですが、どっちかって言うと「こわい」は身体が疲れた時に言う言葉です。
ニュアンスとしては「ラクじゃない」状態を言い表す言葉です。
だから「ゆるくない」とは状況がかんばしくない時、精神的に疲れた時に出る言葉かもしれません。
「法律がゆるい」とか「校則がゆるい」とかと言う時の『ゆるい』と反対の言葉なのですが、それがなぜか北海道では「疲れた時に出る言葉」として使われています。
- いやいや、最近、仕事忙しくてゆるくないわー(いやー、最近仕事が忙しくてラクじゃないわ)
ら行
-
ろくた
あまりいい言葉じゃありませんが、よく「ろくなものない」「ろくなこと言わない」とかっていう言い方ありますよね。
長渕剛にも「ろくなもんじゃねぇ」という歌もありますが。
その時の「ろくな」が北海道では「ろくた」になります。結構キツイ言い方をする場面で使うかも!
- やんや、ここの店、ろくたものねぇな(意味:いやー、このお店、ろくなものない)
わ行
-
わや
出ましたね!北海道の方言といえば、これですねww
北海道ではよく使われる言葉なんですが、いい意味で使われる時もありますし、悪い意味で使われる時もありますね。
「ひどい目に遭った」とか「めちゃくちゃだった」ということを誰かに伝えたりするときにこの言葉を使って説明したりします。「ごちゃごちゃ」とか「しっちゃめっちゃか」に近いかも。
でもおもしろいのは名古屋の方でもこの「わや」って使うみたいですね。
名古屋の人、そうなの?
北海道と名古屋。
もしかしたら、開拓民の方の中に名古屋方面の人がいて、そこから伝わっていったのかも。
- やんや、おめぇの部屋、わやだな!(意味:うわぁ、お前の部屋、めちゃくちゃだな!)
まとめ
北海道はとにかく広い。
だから方言や言い回しが微妙に地域ごとで違ったりするひと口に「北海道」といっても札幌などの道央もあれば、函館などの道南もあります。
そして、おもしろいことに北海道ではその地域ならではの方言や言い回しというものがあり、函館と人が使う言葉と札幌の人が使う言葉がまったく違っていたりするんです。
なんといっても北海道の面積は約7万8千平方メートルもあります。
それだけ広ければ同じ北海道の中でもバラツキが出て当然です。
札幌などの内陸部の言葉は一般的に「標準語に近い」と言われます。
これは全国各地から開拓民が北海道にやってきた影響だと言われています。
それに対して函館などの道南地域は比較的北海道の中でも「訛りがキツイ」ことで有名です。
これはこの地域が東北地方との結びつきが強い(特に青森県)ことが影響していると言われています。
たとえば函館ではほとんどの人が「あずましくない」という言葉を使います。
これは「落ち着かない」という意味なのですが、この言葉は青森や山形、岩手でもよく使われる言葉です。
でも札幌出身の僕の妻はあまり使いません。
いつも「何、その言葉? そんなの札幌じゃ使わないよー」と札幌出身の妻に笑われますww