トモヤブルー

フーデリの配達料(副業)で株式投資やってます。本業は会社役員(不動産関連)です。

なぜ今、株価が下がっているのか?について(2022年9月25日現在)

 

 

米国株の下落が止まらない。

この記事を書いてるのは2022年9月25日の日曜日。

9月23日のNYダウの終値は29,590ドル。

前日比-486ドル安だった。

 

はっきり言って、米国株は今年に入ってから元気がない。

それは誰の目にも明らかだろう。

 

今年は今までの年と何が違うのだろう。

アメリカではコロナの問題はほとんどない。

多くのアメリカ人はマスクなどせずに外出したり、外食したりしている。

だからコロナの影響で米国経済がおかしくなったとは考えられない。

 

2月にはロシアによるウクライナ侵攻があった。

確かにそれは世界経済にとって大きなマイナスだっただろう。

実際にアメリカの株価もロシアの進行のあと大きく下落している。

 

だけど、今、アメリカを悩ませているいちばんの問題はコロナでもウクライナ戦争でもない。

いちばんの問題は『インフレ』だ。

 

パウエルさんはこのインフレを食い止めようと必死になって利上げをしてきた。

「物価を安定させるため金融引き締めをしばらく維持しなくてはいけない」とも言ってる。

 

6月と7月に2回連続で0.75%の大幅利上げを実施した。

しかし、それでもアメリカの消費者物価指数は前年同月比8.5%!

全然、インフレが止まっていない。

 

急速に利上げをすれば、投資や消費を冷やしてしまう。

いわば利上げとは経済にブレーキをかける行為なのだ。

にもかかわらず、パウエルさんは多少、景気に悪影響だとしても「とにかくインフレを止めなければならない」という姿勢を強めている。

 

経済が悪くなるということは、株価にとってもマイナスの影響をもたらす。

当然、そうなると株は下がる。

だからインフレの問題が顕著になって以来、アメリカの株はずっと下落トレンドだ。

 

アメリカの株が下がると、それにつられて日本株も下がる。

だから週明けの日経平均はおそらく大きく暴落することだろう。

 

週明けに日本株が暴落することはもうわかりきっている。

驚くべきことに、そこで「売却する(損切りする)」と言ってる人がチラホラいること。

 

なぜ?

むしろ、滅多にやってこない『絶好の買い場の機会』なのに・・

 

今、株が下がっているのは米国のインフレの影響であることは明らかだ。

アメリカはデマンドプルインフレとコストプッシュインフレの両方に見舞われている。

利上げはデマンドプルインフレの方に効果的だ。

 

コストプッシュインフレの方は金融政策ではどうすることもできない。

たとえばロシアとウクライナの問題が解決したり、気候が安定したり、コロナ禍後の供給制約の問題が落ち着いたりしなければなかなか解決しない。

こっちの方はコントロールすることはむずかしい・・

 

でもデマンドプルインフレの方はブレーキを踏みさえすれば、ある程度コントロールできる。

要するに景気を冷ませばいいのだ。

景気が良すぎるから需要が供給をオーバーするのだ。

じゃあ、景気を意図的に悪くさせ、需要が供給をオーバーしないようにすればいい。

 

パウエルさんはこれを狙って何度も利上げを繰り返しているのだ。

それはきっと効果を発揮するときが来るはずだ。

「株価は先を見越して動いている」と言われる。

半年先、あるいは1年先を見越していると言われる。

 

じゃあ、これだけ株価が下がっているということは半年後、1年後には景気は冷え込んでいるということになる。

パウエルさんの狙いどおりだ。

そのときには需要は供給をオーバーすることなく、インフレが落ち着いているという状態になる。

 

そのインフレの沈静化を目指して、パウエルさんたちは必死になって利上げしているのだ。

多少の経済の落ち込みは致し方ないと判断している。

それくらい「インフレ」というのは恐ろしいものなのだ。

 

人類はこれまでに何度もこのインフレに痛い目に遭ってきた。

そのDNAが受け継がれている。

インフレは絶対に阻止しなければならない。

そうしなければ大変なことになる。

 

わかりやすい例としてはナチスが登場する前のドイツ。

猛烈なインフレに襲われた。

その結果、ヒトラーという悪魔を生み出してしまった・・

 

だからパウエルさんは必死に利上げをして、ブレーキを踏み、インフレを食い止めようとしているのだ。

今、株価が下がっているのはその影響だ。

 

でも「もしインフレの問題が解決したら・・」と考えてみよう。

もしもインフレの問題が片付いたらすべてが良い方向へいくことだろう。

今度は反転攻勢に転じるはずだ。

 

《問題》がはっきり見えているということはむしろ良いことなのだ。

その問題が解決さえすれば、物事は良い方向に向かってゆくということなのだから。

問題が見えてないことの方が問題なのだ。

 

今回は問題がはっきり見えている。

それが解決したら、株価も当然上がってゆくはずだ。

 

そういう意味では今、株を売ってしまうのはもったいないことだと思う。

今はむしろ買い増しをするべきときじゃないだろうか。

『絶好の買い場』がやってきたととらえるべきだろう。

 

僕は明日、どんどん買い増しをする予定だ。

暴落することはわかっているので。