JTから配当金がきました! 驚きの第2四半期決算の内容についても解説します。
そーいえば、JTから配当金が入ってたな!
— トモヤ@フーデリ配達員&株式投資🚲 (@tomoya_hokkaido) 2022年9月5日
何だかんだ言って、JTは強いよね。
《タバコ》という商品に関して独占企業だもんね。
普通の会社はそうそう扱えないよね。
扱いたくても扱えないよね。
これほど強力な『堀=武器、防御壁』はないよね。
これからも買い集めてゆくぞ💹#JT#配当金
JTから配当金が入金になりました!
JTといえば、日本でいちばん人気のある高配当銘柄と言っても過言ではありません。
現在の配当利回りは驚異の6.34%!
これだけ時価総額が大きい日本を代表する大企業でありながら、これだけの配当を出してくれるなんて嬉しい限りですよね。
第2四半期決算を発表。最終益は前年同期比17.3%増!
2022年7月29日、JTは第2四半期(2Q)の決算を発表しました。
最終利益はなんと前年同期比17.3%増の2,640億円!
通期の利益見通しも2%の上方修正を発表しました。
第2四半期の売上高は+10.7%の1兆2,660億円。
営業益は+18.9%の3,892億円。
経常益は+14.9%の3,600億円。
そして、最終益は+17.3%の2,640億円。
申し分ない、これ以上ないというくらいの業績だったのではないでしょうか。
2Qだけでこれだけの好業績ですからね。
スゴイとしか言いようがありません。
この好業績を受けて、当然今期の予想も大きく上方修正しています。
売上も、営業利益も、最終利益もそれぞれ上方修正し、最終益にいたっては2%近くの上方修正を発表しました。
JTはこの第2四半期の好業績について「たばこ事業における力強いプライシング効果が牽引した」と言っています。
《たばこ》はもうオワコンだとか言われて、すっかり悪者になってしまっています。
しかしながら、やっぱり何だかんだ言って吸う人は吸うのです。
ちなみに僕はとっくの昔にやめましたが・・
コロナがあったり、ロシア・ウクライナ戦争があったり、何かと不安定な世界情勢でありますが、そんな中においても《たばこ》という商品は買われつづけ、吸われつづけているということなのでしょう。
SDGsだとか、ESGだとか言っても、やっぱり《たばこ》を吸う人は一定数いるのです。
日本国内にも、海外にも・・
JTは日本国内だけではなく海外でも儲けている
《たばこ》は日本国内ではもう20%程度しかいなくなりました。
みなさんのまわりでも吸ってる人なんかほとんどいないのではないでしょうか。
それで、『JTはもう終わりだ』『《たばこ》はもうオワコンだ』と言われつづけてきました。
それなのに、JTはしぶとく生き残り、今期にいたってはこれだけの好業績をあげ、僕ら株主にしっかりと高い配当金を払いつづけてくれています。
つくづくJTという会社は「不思議な会社だなぁ」と僕は思っています。
日本国内ではどんどん喫煙者は減りつづけています。
それはみなさんもよくご存知のことだと思います。
今では日本人全体の2割程度しか吸っていません。
むかしは8割も《たばこ》を吸っていたそうなので、その頃に比べたらとんでもない減り具合です。
普通であれば、これだけ《たばこ》を吸う人が減ったら、その商品を扱ってるJTの業績も傾き、下手したら倒産なんてことになってもおかしくありません。
ところが、そうなってない(そうなってないどころか好業績です!)。
それはなぜか?
その答えは『外国(海外)』です。
日本国内では《たばこ》を吸う人は減っていますが、外国ではまだまだ吸われているのです。
もちろん、海外といってもアメリカやヨーロッパなどの先進国では日本と同様にどんどん喫煙者は減っています。
やっぱり豊かな国ほど意識が高いので、健康にも気をつかいます。
しかしながら、アジアやその他の途上国、さらに東欧などではまだまだ《たばこ》はバカスカ吸われているのです。
そして、JTという会社はどんどん積極的に海外のタバコ会社を買収し、利益を半分はもう(日本国内ではなく)海外から得ています。
本社機能も日本ではなく、スイスに移転しました。
それだけ、海外ではまだまだ《たばこ》を吸う人がたくさんいるということです。
さらに、日本国内でも《たばこ》は買う人は買うのです。
依存症の問題はありますが、それでもコンビニに行けばレジのうしろにズラーっと《たばこ》が並んでいます。
日本人の2割しか買わないといっても、その2割の人は《たばこ》なしでは暮らしていけないという状態なのでコンビニや自動販売機などで《たばこ》を買うのです。
たとえ1箱600円に値上がりしたとしても、ブツブツ言いながら買うのです。
僕が《たばこ》を吸ってた頃は1箱300円台でしたよ。
今やその倍の値段です!
それでも、たばこに依存し、禁煙できない人はゴマンといるのです。
SDGsだ、ESGだといくら言っても吸いたい人は吸いたいのです。
禁煙に成功した僕にしてみれば信じられないことですが・・
この円安もJTにとって追い風となった
さらに、この円安もJTの好業績にポジティブな影響を与えました。
JTやトヨタのような海外に軸足を置いてる企業にとってこの円安は追い風になります。
だから、こういった外国で頑張っている企業はどこも好決算を発表しています。
Winston、Camel、MEVIUSなどの外国のたばこ企業をJTは次々に買収し、それら人気の銘柄を独占的に取り扱っています。
でも、「今から一からタバコ会社をはじめよう!」なんて考える経営者はほとんどいませんので、完全に市場はそれらのごく一部のたばこ製造メーカーで独占されています。
だからJTは強いのです。
だからJTはしぶとく生き残っているのです。
配当金について
JTは配当をいっぱい出してくれることで有名な会社です。
日本国政府(財務大臣)が筆頭株主になってる特殊な会社でもありますので配当性向も非常に高く、またそれゆえに滅多なことがない限り減配もなかなかできにくいという特殊な事情もあります。
・・というのも、JTからの配当金収入は国にとっても貴重な『財源』となっているからです。
財源問題に日々、頭を悩ませている財務省が筆頭株主になっています。
JTとしてもそう簡単に減配するわけにもいかないのです。
配当性向74.8%というのは決して低いわけではありません。
しかしながらJTという会社はかなり特殊な会社なので、あまりこの配当性向の高さは気にする必要はないと思います。
そして、JTならではの特殊性と高配当性向は僕ら個人投資家・個人株主にとっては願ったり叶ったりです。
だから、JTは日本でいちばん人気のある高配当銘柄となっているのです。
2022年度の配当金は150円を予定しています。
中間75円、期末75円です。
そして今回、そのうちの中間配当75円が僕の銀行口座に入金になったというわけなのです!
株主優待の廃止を発表
JTといえば配当!というイメージですが、地味に株主優待もやってくれていました。
JTのたばこ以外の食品事業で展開しているカップ・ラーメンや冷凍ごはんなどをくれる株主優待。
これを2023年の発送をもって廃止するというのです。
これにショックを受けた個人投資家も多いかもしれません。
しかし、オリックスも株主優待の廃止を発表したとおり、これからは各社ともに『配当金』や『自社株買い』というかたちで株主に還元していこうという流れなのでしょう。
決して、JTの業績が悪化したことが理由による株主優待の廃止ではないので、まあ、よしとしましょう。
JTの株価チャートについて
日足チャートはこちら
ここ1年くらいのスパンでみますと、株価はだいぶ上がってきましたね。
3月には2,000円近くにまで株価が下落した局面がありました。
週足チャートはこちら
ここ数年単位で見ると、上がったり下がったりのヨコヨコの展開です。
JTといえば、「株価は落ちてゆくばっかり」というイメージでしたが、ここ数年の動きをみるとやっと落ち着いてきたような気がします。
落ちるところまで落ちたとも言えますが。
月足チャートはこちら
10年単位の長いスパンでみると、JTの株価はずいぶんダラダラと下降しつづけてきたことがわかります。
これはJT株の保有者ならば誰もがわかってることだと思います。
多くの個人投資家がJTに関しては含み損を抱えたままだと思います。
それでもJT株を手放さないのは、何と言ってもその配当金の高さゆえにでしょう。
キャピタルゲインは見込めないけれど、その代わり、普通の会社以上のインカムゲインが入ってくる。
そりゃ、簡単に手放せないですよね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
TwitterなどでもJTからの配当金の入金のツイートがたくさん見られましたが、僕のところにもJTから配当金が入金になったということでそのことを記事にしてみました。
JTは本当に不思議な会社です。
今まで何度も「もうダメだ」「時代遅れだ」「オワコンだ」と言われつづけてきた会社ですが、しぶとく生き残っています。
それどころか、このコロナ禍の2022年においてもこれだけの好決算を発表しています。
それだけ力があるスゴイ企業だということです。
やっぱり《たばこ》という極めて特殊な商品を扱ってることが最大の強みです。
真似したくても真似できない、JTだけの特権です。
これほど強力な『堀=武器、防御壁』はありません!