若者たちよ、大いに悩め! そして、いっぱい恋をしよう!
Twitterなどでいろんな若者の「心の叫び」を見ていると、いたたまれない気持ちになります。
僕にもそんな時期がありましたので痛いほどよくわかります。
不安だし、怖いし、いろんなことが大変でした。
だけど、そんな大変な季節も知らぬ間に通り過ぎ、今では人生の折り返し地点に到達するくらいの年齢になりました。
結婚もし、子供も二人もうけ、家も買い、仕事もまずまず。
株式投資をする余裕まである。
19歳、20歳の頃のあの嵐のような日々からすれば考えられないことです。
でも今にして思えば、あの頭をあっちこっちにゴツゴツぶっつけていた時期というのは非常に『大切な時期』だったことに気づかされます。
あれがあったから今があると明確にわかる。
あの頃、不安で、怖くて、苛立っていて、怒っていて、もがき苦しんでいたからこそ『答え』を探して必死でした。
いろんな人にも会いましたし、いろんなことを経験しました。
本もいっぱい読んだし、映画もたくさん観ました。
必死だったんだと思います。
苦しいから、無我夢中で「治療薬」のようなものを探していたんだと思います。
大変な目にも遭いましたし、ずいぶん傷つきもしました。
でも僕は人生にはそういう時期があっていいと思うんです。
人生が何事もなく、すべてがスイスイと順調に進んでしまうと結局何も学べないまま「つまらない大人」になってしまう。
僕はそう思っています。
若い頃、僕は嵐のなかにいました。
だから今、若者たちが人生に苦しんでる理由がよくわかるんです。
でも僕はそれでいいのだと思っています。
僕が彼らに声をかけてあげれるのだとしたら、「それでいいんだよ」「それが当たり前なんだよ」ということぐらいです。
ただ、これだけは言いたい。
できることならば、その嵐の季節のなかで誰かに『恋』をしてほしい。
恋愛ほど多くのことを学べるものはこの世にはありません。
それは本や映画からは決して学ぶことのできないものをみなさんに教えてくれるはずです。
どうか若者たちはいっぱい『恋』をしてください。
『恋愛』をしてください。
そして、いっぱい悩んでください。
そうすれば、のちのちの人生、そんなに悪いことにはならないはずです。