なぜ若い頃、孤独だった人ほどその後の人生がうまくいく人が多いのか
みなさんは、「一人で過ごす時間」というものを大切にしていますか。
孤独に浸かるのは好きですか?
僕はむかしから、『ひとり時間』というものを何よりも大切にしてきました。
積極的に、あえて、ひとりになるのです。
特に夢を追いかけている人は極力、友だちが少ない方がいいと思っています。
若い人は絶対、友だちと過ごす時間を極力少なくした方がいい。
その方がきっとみなさんの人生を実りあるものにしてくれるはずです。
言うまでもないことですが、友だちを作ることは良くないと言っているわけではありません。
友だちというのは非常に重要な存在です。
ただし、その友だちというのは腹を割って何でも話し合える、本当の友だちにしぼるべきです。
どうでもいいと言えば語弊があリますが、我慢してつきあわなきゃいけないようなストレスのたまるだけの友だちづきあいならば、それはしない方がいいでしょう。
…というか、そんな友だちづきあい、しなきゃいけませんか?
特に、いちばん良くないのはみんなで集まって、誰かの悪口や、愚痴を言い合うような関係です。
そんなの友だちでもなんでもありません。
そんなことのために、みなさんの貴重な時間をつかう必要がどこにあるのでしょうか。
人生は短いのです。
やらなきゃいけないこと、考えなきゃいけないことが山ほどあるはずです。
いちばん大切にしなきゃいけない『時間』をそんなくだらないことに使っていいのでしょうか。
誰かの悪口や、その人の愚痴を聞いて過ごす時間は、「なんて無駄な時間だろう…」と思えてきませんか?
そう思えたのなら、みなさんには脈があります。
みなさんは将来、何かを成し遂げることができるかもしれません。
最近では「ぼっち」という言葉があり、ひとりで過ごすことは「カッコ悪いこと」「恥ずかしいこと」と捉える風潮があります。
そんな風潮に惑わされてはいけません。
孤独は何も恥ずかしいことではありません。
その孤独のなかにこそ人生をより良いものにするための『カギ』が隠されています。
それは貴重な財産です。
友だちと過ごす時間が多くなればなるほどその貴重な財産を得られなくなると考えましょう。
LINE、facebook、Twitter、メール、電話、etc…
直接、誰かと会わなくても、今の時代は「誰かとつながれるツール」がいっぱいあります。
それらも、「ひとりで過ごす時間」を阻害しているものです。
物理的に誰かと一緒にいなくてもケータイを通じてつながるということはそれは孤独とはいえません。
そういったものも一切、シャットダウンして、完全に孤独な状態をつくり上げてほしいのです。
「既読スルー」や「いいね!がついたかどうか」を気にするなんて、よく考えたら実にくだらないことだと思いませんか?
そこからいったい何が生まれてくるでしょうか。
何を得られるのでしょうか。
それってより一層、孤独感が増しませんか?
「ひとりきりでいる」ということは決してネガティブなことではありません。
それは外界をシャット・アウトして、自分の殻に閉じこもるということではありません。
孤独に浸り、いろいろと思考することで、「自分を磨く」という行為なのです。
自分を磨き、人間力を高めた人というのは、オーラが違います。
雰囲気が違います。
きっちりと自分を磨き、世の中のことが見えているので人生の選択も間違うこともありません。
人生というのは選択の連続です。
その選択さえ間違わなければ、僕たちの人生はそれほどひどいものにはならないでしょう。
僕が言っているのは、『内省』ということなのかもしれません。
人は内省することによって磨かれます。
そのことは、決してネガティブことではないはずです。
ひとりきりになって、いろいろなことを思い悩むと、どうしても読書量が増えます。
本というのは人生の先輩方がいろいろと思い悩み、その悩みを通じて得た、学び、気づき、知識なんかがじっしり詰まっているものです。
言ってみれば、それは『虎の巻』のようなものなのです。
人生に思い悩んでいる人というのは「その状態から抜け出したい!」という想いがあるので、必然的にその虎の巻に手が伸びます。
当然、本を読めばそれだけいろいろな学びを得ることができます。
だから僕には、孤独な人を「ぼっち」と言ってからかう今の風潮が理解できません。
そんなくだらないことで人をからかってる暇があったら、本でも読んだら?と素直に思ってしまいます。
インスタのフォロワーの数で幸せになれる/なれないが決まるわけではないのです。
特に若い人は、まず、そのことに気づかなければいけません。
だから、若い人にはぜひ一人きりの時間というものを大切してもらいたい。
その時間は何よりも代えがたい重要な時間です。
美しく、立派な蝶として羽ばたく前の『さなぎ』の期間です。
どうか貴重な時間を無駄にしないでほしいと思っています。
特にくだらない連中と無理して付き合うことほどくだらないことはありません。
若い人ほど『孤独』を大切にしましょう。